言いたいのに言えない

車の購入を検討してディーラー巡りをしていた私。これといった車に出会うことなく3件目のディーラーへ向かう。
店内に入るや否や一人のセールスがこちらへ向かってくる。その人を一目みた瞬間私は恋に落ちたのだろう。心臓がはちきれそうな程に高鳴った。
名刺を渡され車の紹介や説明をしてくれるセールスの彼に見とれてしまう。その日は車を決めることなく帰宅、その後何度が見積や契約にディーラーを訪ねる。契約が決まり新車が届いたその日、また名刺を渡してくる彼に「以前も名刺は受け取りましたが。」と言う私。「はい。ですがまた念のために渡して置きたいと思いまして。」と言う彼に戸惑いながらも名刺を受取り鞄へしまう。帰宅後名刺を見てみると裏に彼の個人的な電話番号とメールアドレスが記入されていることに気づく。好意を抱いていた私は連絡を取り個人的なメールをする間柄になるも付き合うことはなく、新車が届いてから1年後のある日、彼からの突然の食事の誘い。そこで他店への転勤を知らされる。驚いている私に「僕と付き合ってほしい。」と突然の告白。もちろん「はい。」と言う私。彼はお客様とセールスマンと言う間柄を気にし今まで告白することが出来なかったようだ。私達は出会ったその日からお互いに惹かれあっていた。