ハジメテのカノジョとワタシ

中学校の頃の話です。
当時自分(男)は運動が苦手で、その反動で陸上部の兄を慕っていた私は、少しでも近づきたいと兄のいる陸上部のマネージャーになることを考えました。
最初は教師の方にも「男でマネージャーか」と渋い顔をされたのですが、なんとかお願いして、男子女子共通のマネージャーとして入部させてもらいました。
ただ運動部にまともに所属したことがない私は、冷却スプレーの使い方一つとっても近くで噴出しすぎて「何してるの!」とすぐに先輩に怒られるような酷い有様で、随分落ち込んでいました。
ただその時まさに、その「つたない冷却スプレー」をかけられた女子が、「大丈夫だよ」と小声で笑って声をかけてくれました。
「ごめん」と私は答えて、これが彼女との初めての会話になりました。
その後自然と部活が終わった後、一緒に帰り道を歩くようになりました。
例えば兄の活躍の話を聞いたり、共通の友達がいることがわかったり、宿題やってない!どうしよう見せてくれ!という話だったり、友達と喧嘩した、あのゲーム買った、と他愛の無い話で盛り上がっていくようになりました。
段々自分でも、好きなんだよなぁ、と自覚するようになった頃、彼女から告白され、付き合うことになりました。
そこから十年以上お付き合いを続け・・・昨年、初めて付き合った女性、から、私の妻になった女性になりました。